血の作用

は血(ケツ)についてみていきます。血とは簡単に言えば紅色をした体内の液体のことです。それって西洋医学の血と一緒なのではと思うかもしれませんが、ちょっと違います。

東洋医学 西洋医学
紅色をした液体全て 血管を流れる液体

つまり、血管以外を流れる赤い液体も東洋医学では血になります。似ているけど少し違うと認識してくれれば十分ですね。

次に血の作られ方について学びます。血は水穀の精気と肺から来た精気が合わさって営気になり、津液や原気を取り込みます。そして、血は心の熱で赤くなります。この熱も気の作用ですね。

血は気が陽なのに対して陰の性質を持つので、作用も落ち着いたものが多いです。滋養と寧静が主な作用で、滋養は筋肉の成長や髪に艶を与えるなどをしています。寧静作用は主に精神を落ち着かせ、意識を明瞭に保っているので、ストレスがかかると血が大量に消費されます。

最後に心の推動作用と肝の蔵血作用、脾の統血作用について触れてお割にします。心は血液を循環させる推動作用があり、このために血液は全身を巡っています。肝は血を蓄え、必要なところに行き渡らせる作用があります。これが欠如すると鼻血などの出血が多くなります。脾は血が血脈の外部に出ないように調整を行っているので、不調になると内出血の状態になりやすくなります。

ここまで血について触れましたが、血は気よりも少し難しいのであまり焦らないで、赤い液体なんだな程度に思ってくれれば十分です。さて、次は血の不調ですね。

updatedupdated2024-03-212024-03-21