それでは血の不調とそれによって起こる症状を見ていきましょう。血は気に比べたら不調になりにくいので、これは血の異常かもってわかるぐらいに理解してもらえれば十分です。血は食物から得られる水穀の精気が足りなくなったり、消化に問題が生じると不調になりやすいですね。血の不調は主に血虚、血熱、血瘀そして血寒の4つがあります。順番に見ていきましょう。
血虚
血の不足、及び機能の衰え
脾の消化機能低下によって心血が減少することが原因
不眠や健忘、目のかすみ、動機、月経不調
補血療法が基本
血熱
血の中で熱が鬱積している状態
熱じゃガチに作用することが原因
発熱や各部の出血、乾燥、皮膚のかゆみなど
清熱涼血療法が一般的
血瘀
血が停滞したり巡りが悪くなる状態
肝と心の循環作用の低下、もしくは寒邪や熱邪など
脳の決戦や目の下のくまなど
活血法を用いる
血寒
脈絡が寒疑気滞のために血行障害される状態
寒邪などが血脈に侵入することで起こる
局部の牽引痛、皮膚の紫暗色、四肢の冷えなど
このあたりが血が原因として起こる症状です。血は主に肝の蔵血作用の乱れや心の循環作用の乱れが関わっていることが多いですね。また、月経の不調に関連していることが多いので、女性の方は特に注意が必要です。