津液の作用

いては津液について学びます。津液とは、体内の血以外の液体で透明なものを指し、津と液に分けられます。津は陽性の液体で粘り気が少なくサラサラしているのが特徴です。液は津よりも重濁とした液体で、粘膜を潤す働きがあります。
津液はどちらも水穀の精微が生成される際に水穀から分離された水分が津液となり、脾の昇清作用によって外に持ち上げられてから、肺の宣発、粛降作用によって全身に回る。
次に津液の作用を学ぶが、これは臓器や部位によって異なった働きをするので、ひとつひとつ見ていきましょう。

部位 作用
関節 なめらかに動かす
骨髄 脳髄 潤す
肌 髪 つややかにする

これ以外にも、五液と言われる、汗、鼻水、涙、よだれ、つばの5つや、リンパ液なども含まれますが、それらは関連する臓を学ぶときに扱おうと思います。津液は気血津液の中で最もイメージが湧きにくいものですから、赤くない液体すべてが含まれると考えてくれれば十分です。またその作用は部位によって違い、部位ごとの機能は西洋医学に近い部分が多くなるので、全てを無理して覚えようとしなくても大丈夫です。

updatedupdated2024-11-072024-11-07