気は目に見えないエネルギーそのものであると考えられています。古代中国思想では気が変化して万物を想像すると考えられ、気が人体をつくっているとされています。基本的にはエネルギーの塊であるということだけ覚えていれば十分です。
気は精気、水穀の精微、先天の精のどれかから作られます。精気は呼吸の空気、水穀の精微は食事、先天の精は両親から受け継いだものです。そして、気は基本的に腎に蓄えられています。
気には主に5つの役割があるとされます。
推動 血や津液を動かす
温煦 物を温める
防御 外邪から体を守る
固摂血や津液を体内に留める
気化 気の運動とそれによる物質の変化
見て分かる通り、動かしたり変化させること、温めることはエネルギーの変化だと捉えられるし、防御はドラゴンボールの気を想像すればイメージでつかめるかなと思います。
また、気はその作用から四種類に分けることもできます。
元気 生命の原動力
宗気 胚の呼吸と心の血の循環
営気 津液を血にして体内に栄養を補給
衛気 外邪の侵入を防ぐ
ここまで書いたけど、すべてを覚えるのは勉強が進んでからで十分だと思います。それより先に、次の話の気が原因で起こる症状の方を覚えるほうが重要になります。