プロローグ

 僕は鳥が好きだった。  どこまでも空を自由に飛べて、美しいから。

 けど、いつの間にか鳥が怖くなった。どこまでも僕を連れて行ってしまい、もう戻れなくなりそうだから。

 ただ無意義に時が来るのを待つしかない僕は、そんなことを考えていた。

updatedupdated2024-11-072024-11-07