桜舞う小道の下。 「本当に先輩は行ってしまうんですか?」 涙ながらに私は先輩の裾をつかみながら訴えかけた。でも、先輩はただ黙って、私と同じように泣きながらいうのだった。 「僕が僕であるために、僕はもう巣を離れるんだ。もしかしたらまたいつか会えるかもしれないから、その日を待つことにしようよ」 と言い残すと、私の唯一の先輩はゼミ室を出て行ってしまった。そうして、私はこのオイラー部の最後の部員になってしまったんだ。そこからどんな風に家まで歩いたか自分でも記憶があまりない。普段と同じ帰り道を歩いていたはずだけど、周りの人の視線が気になってとにかく少しでも早く家につきたかった。マンションの前でオートロックを前にしてスクールバッグに手を入れたとき、広岡さんの荒い呼吸が背中に伝わってきた。 「黒瀬さん、歩くの早すぎるよ。道知らないんだからもう少しゆっくり歩いて。」 「もう着いたから。」 二人でエレベーターに乗って私の部屋の階まで上がる。密室に入って広岡さんの髪から本作の主人公 出身は日本だが父親の死をきっかけに一次的に中国で生活していたことがある。そのため日本語と中国語が話せる。 中学時代にはバスケ部のレギュラーとして活躍したが、最後の大会は靱帯損傷を理由に欠場。 将来の夢などはなく、周りに人と楽しく過ごすことが何より大切だった。しかしいじめをきっかけに不登校になりゲームの中でしか生活できなくなる。 好物は辛いものとお肉。カップ麺は安いので大量に箱買いしてストックしてた。料理は最低限のことしかできず、揚げ物涙が枯れて涙痕だけになってから、コンビニをぐるぐる回ってお昼ご飯を探した。今日のお財布には142円しかない。なるべく栄養のあるものが食べたいけど、ちょうどいいものがなかなか見つからない。 結局見切り品コーナーに置かれていたチョコのお菓子と塩結びだけを買って外に出た。まだ晴れやかな空はどこまでも続いている。ふっと、名前の通り空を飛べたらなんて思ってしまった。 きっと彼らが歩いた後であろう道を追いかける。俊も歩いたんだなと思うと、それだけで気持ちが「相手フェニックス、ロー」 ヘッドセットのマイクにいらだちを隠した声で戦況を告げる。自分の不甲斐なさも勝てないことへのストレスも手元の水で飲み干す。 昨日の約束を果たすために、久しぶりにパソコンデスクの前に座りオンラインゲームを潜っている。しかも通話ありで。 「OK 残り倒してくる」 冷淡な俊君の声がまるでゲームのキャラクターがしゃべっているかのように聞こえる。多分ここも俊君なら勝ってくれるだろうと思って、少し画面から目をそらす。 昨日はあの後家に帰っ