コオロギの声すら聞こえなくなった秋の夜更け。学生にとっては課題に追われる時間だ。私も例になく椅子に座って美雪から出された課題を何とか片付けていた。 時計を見ると8:55。今日の勉強会まであと五分しかない。のんきに家に帰ってきてから、余っていたカップ焼きそばを食べながら俊とメッセージをしていた自分を後悔する。残された課題は少し苦手な現代社会の問題集。四択問題を適当に選ぶ。 何とかすべての問題に目を通し終えると、スマホに通知が入った。確認すると、美脾のいちばん重要なことは、脾は西洋医学的な脾臓とは異なっていることです。西洋医学的な脾臓はあまり有名な臓器ではないですが、赤血球の生産などに関わっている器官です。しかし、東洋医学的な脾は西洋医学で言うところの膵臓に位置するもので、消化吸収などに関わっています。ちなみに、この様に西洋医学と東洋医学で脾が異なるようになったきっかけは、杉田玄白らがターヘルアナトミアを翻訳したときに、脾という漢字はは下卑たように見えるという理由で膵臓と訳を変えたこ「本当に道子の言う通り来てたんだ。しかも男まで連れて、いいご身分なこと」 スライムのようにねばねばとした声。独特の気取った口調。そして私に何度も言った嫌味。そして、いつものようにつれられた三人の子分。それらすべてが、目の前にいる人間の正体をより明確にする。 「私がかわいがってあげてたら、いつの間にか学校に来なくなるなんてね。でも道子が見つけたって言われたときはうれしかったのよ。だってまたかわいがれるんだもの。」 「…燈子&helli
続いては津液について学びます。津液とは、体内の血以外の液体で透明なものを指し、津と液に分けられます。津は陽性の液体で粘り気が少なくサラサラしているのが特徴です。液は津よりも重濁とした液体で、粘膜を潤す働きがあります。 津液はどちらも水穀の精微が生成される際に水穀から分離された水分が津液となり、脾の昇清作用によって外に持ち上げられてから、肺の宣発、粛降作用によって全身に回る。 次に津液の作用を学ぶが、これは臓器や部位によって異なった働きをするので了解とだけ返信してから、美雪の心の内を詮索する。集合という言い方をするということは、私だけでなく桃花にも声がかかっているということ。それならたぶん勉強会のことだろうか。 一抹の不安と疑問を胸に、九時までにお風呂や食事を済ませた。予定時間の三分前になると、美雪がグループのほうで通話を開いたという通知がスマホに届いた。パソコン机の前に座り、キーボードをのけて紙とペンを用意すると通話に参加する。 「あら、晴翔のほうが先に入るとはね。まあ、桃花のことを