津液の作用

続いては津液について学びます。津液とは、体内の血以外の液体で透明なものを指し、津と液に分けられます。津は陽性の液体で粘り気が少なくサラサラしているのが特徴です。液は津よりも重濁とした液体で、粘膜を潤す働きがあります。 津液はどちらも水穀の精微が生成される際に水穀から分離された水分が津液となり、脾の昇清作用によって外に持ち上げられてから、肺の宣発、粛降作用によって全身に回る。 次に津液の作用を学ぶが、これは臓器や部位によって異なった働きをするので

六話目

了解とだけ返信してから、美雪の心の内を詮索する。集合という言い方をするということは、私だけでなく桃花にも声がかかっているということ。それならたぶん勉強会のことだろうか。 一抹の不安と疑問を胸に、九時までにお風呂や食事を済ませた。予定時間の三分前になると、美雪がグループのほうで通話を開いたという通知がスマホに届いた。パソコン机の前に座り、キーボードをのけて紙とペンを用意すると通話に参加する。 「あら、晴翔のほうが先に入るとはね。まあ、桃花のことを

会えない人

想定通り、まだ夜明けも迎えていない午前4時半過ぎに目が覚めてしまった。まだ椿姫や小百合さんは起きていないだろうし、いつものようにインスタントのコーヒーはない。布団をかぶったまま、眠い目をこすって机に向かう。 適当に数学の問題集を引っ張り出し、最近解けなかった問題を振り返りながら、夢の内容を思い出す。夢を見るたびに、内容を咀嚼する。 昔に比べれば再現度が落ちたのは明白だ。そして、最後まで見終わらないうちに起きることが増えた。それは夢から無理やり目

休日の塾

「はぁ」 私は朝から深いため息をついた。なぜなら、全くもって八雲くんが起きないからだ。私のカレンダーを知っているから、今日は塾があることを知っているはずなのに。朝ごはんをの準備もできないから、本当に困る。遅刻寸前の時間まで舞ったけど、起きる気配は未だにない。 「もう仕方ないか」 と言い残して、彼にメールを送り、家を出ることにした。今はまだ朝の八時。しかし、塾の予定が入っているので、どうしても行かなくてはならない。塾は駅の近くにあるので、そんなに遠

救う勇気

そのあと、僕らは買い物をしたり、ごはんを食べたりした。ただ、僕にとっては、その光景すべてが、見るに堪えがたい光景だった。暁さんの様子が、どうしても見ていて、居ても立っても居られない様な気持ちにさせられた。それなのに、一切言葉も行動もできない自分がいた。そんな自分が恥ずかしかった。だから、僕はここですべてを伝えようと思った。 それは、病院の後ろにある小さな原っぱ。夜になると、美しい星々が良く見える場所。まだ元気だった頃に何度も病院を抜け出しては