ホワイトボードを背にして、雅君の方を向きながら解説モードの私は雅君に問う。 「この中でも、今日は指数について勉強しようか。指数っていうのがどの部分かはわかるよね?」 雅君は、特に引っかかることもなく答えてくれた。 「$e^{i\theta}$の部分かな。」 と答えてくれた。その部分だけ抜き出してホワイトボードに書くと、話を進めるためにも、指数法則とその横に書いて話を始めることにした。 「中学校だと、指数ってなんて習う?」 「かける個数って習いました。だ本作屈指のクズ男こと俊。多分読者の大半から嫌われている。 ごく平凡な幸せな家庭で生活しているはずなのにあまり家庭の幸福さを理解していない。父親に対して強いコンプレックスがあり、華族のことが好きでないので家にあまり寄り付かない。 頭はあまりよくないが、自分は天才だと思い込んでいる。この高校に来たのも身の丈に合わない高校に落ちてたまたま受かっただけ。 バレーボールが無類に好きで中学生のころから没頭していた。しかし、新入生歓迎に失敗して部員がいなくなっボロボロになった心を癒してくれるのは過ぎ去るだけの時間だった。いやただ心が風化したとでもいうべきだろうか。つらさも悲しさもボロボロになって残ったのはむなしさだけだった。 結局は手袋は帰ってこなかった。マフラーはただの布切れにされた挙句、たぶん彼女らの汗か何かにつけられてべちょべちょになって帰ってきた。どう頑張っても直せるわけではないし、触りたくもない。 ポケットの中からハンカチとティッシュを取り出して顔をふくと、化粧らしきものが大量についている秋が深まり冬がやってくるのではなく、冬将軍が秋を吹き飛ばしてしまう。だからもう少し秋の格好ができると思っていたら、一瞬のうちに最低気温が氷点を下回ることが普通になってしまった。 小学生や大人の人たちはコートやダウンなどを羽織って体を温めている。しかし中学生や高校生は校則で制服の上に羽織る事が禁止されているので、秋から何ら変わらない格好で登校することを余儀なくさせられている。 「なんで教師はコート来てるのに私たちはダメなんだよ」 学校が近づくにつれ先にも書いたように、心の不調には様々な種類がありそれぞれで様々な特性がある。一応共通項目としては、神を蔵すので精神的な症状が出ることが多いものの、その症状自体もバラバラなので注意が必要だ。 まず覚えるべき心の病態としては心血虚と心気虚の2つがあり、これらは悪化するとそれぞれ心陰虚と心陽虚になる。 心血虚 心を養う血が不足した状態 顔が青白い 動機 息切れ 不眠 健忘 夜間興奮状態 脾の不調が原因で血の生成が滞っていることが原因 心血を補う治療法や、心血のもとにな